尿道カルンクルとは?症状・治療法まで解説します。

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尿道カルンクルとは

尿道カルンクルは、尿が出る部分である外尿道口のお尻側にできる良性の腫瘍です。

 

大きさは、米粒〜豆粒大で、赤っぽい見た目をしていることが特徴的です。

 

閉経後の女性に多い疾患であり、男性の発症は稀です。

主な症状は痛みや出血です。

 

重症化すると、尿道を塞いで排尿を困難にすることもあります。

 

ただし自覚症状がないことも多く、実際に本人が発症に気づかず過ごすケースは少なくありません。

 

仮に医療機関を受診した場合でも、痛み・出血が目立たない場合は、治療せず経過観察にとどめることが一般的です。

尿道カルンクルの発生原因とは

尿道カルンクルの原因は、ハッキリと解明されていません。

ただし閉経後の女性に多いことから、老化現象や更年期障害の1種と考えられています。

 

原因の一つには「エストロゲン」の減少が指摘されています。

エストロゲンとは女性ホルモンの1種で、閉経を迎えた女性は、エストロゲンの分泌量が極端に少なくなります。

 

エストロゲンの減少は、膣の壁が薄くなる症状や、下部尿路の萎縮を引き起こすことがあります。

 

結果、本来は尿道内に収まっているはずの粘膜が外に飛び出してしまい、尿道の入り口で腫瘍=尿道カルンクルを形成します。

 

また、尿道の炎症も尿道カルンクルを引き起こす原因ではないのか?とされています。

尿道の炎症は、排尿を我慢したり、細菌が侵入したりすることで起こります。

 

特に女性は男性と比べて尿道が短いため、炎症を頻繁に繰り返すことも珍しくありません。

結果、高齢化してから尿道カルンクルに至るとされています。

 

その他、便秘や多産も原因があるといわれています。

 

尿道カルンクルの検査方法とは

尿道カルンクルの検査方法は、基本的に視診です。

 

具体的には、患者が診察台などに上がり、医師が外尿道口を眼で観察します。

 

一般的に尿道カルンクルの診療は、基本的には泌尿器科で行いますが、婦人科で診察を受ける方もおられます。

 

尿道カルンクルは、自覚症状が現れにくいため婦人科健診で指摘されるというパターンが少なくありません。

 

本人が発症に気づかず過ごし、たまたま他の診察のついでに発見されたというケースが非常に多いです。

どの診療科を受けるべきか迷ったときは、まず泌尿器科か婦人科に行きましょう。

治療が必要な場合

尿道カルンクルは、基本的に治療は必要ありませんが、腫瘍が大きくなり痛みが出る場合や、出血を繰り返す場合は治療が必要になります。

 

出血がある場合でも、軟膏を塗って治まる程度であれば、経過観察に移ります。

 

基本的に放置でかまいませんが、痛み・出血などの不快な症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。

治療法について

尿道カルンクルは、一般的に軽度であれば治療せず経過観察します。

しかし、痛み・出血などの不快な症状が目立つ場合は保存的治療が行われます。


腫瘍が巨大化した場合や、深刻な症状がある場合は、外科的治療法が選択されることもあります。

 

それぞれの治療法についてみていきましょう。

 

保存的治療法

保存的治療法では、投薬・注射・軟膏などによって症状の緩和を目指します。

尿道カルンクルの場合、患部の腫れ・炎症を鎮める作用のあるステロイド系の軟膏が処方されます。

 

ステロイド系の軟膏によって患部の腫れがある程度引けば、そのまま経過観察に移ります。

 

尿道カルンクルの治療中や治療後は、なるべく患部を刺激しないよう注意しましょう。

外部的な刺激を受けると、腫瘍が巨大化したり、痛みが出たりしやすいため、締め付けのきつい下着の着用や、自転車のサドルでこするなどの刺激は避けてください。

 

せっかく腫れが引いても、患部への刺激がある場合は、症状がぶり返すこともあります。

できるかぎり患部は安静に保ち、刺激しないように注意してください。

外科的治療法

出血・痛みがひどい場合や、保存的治療法で十分な効果が得られない場合は、手術によって患部を摘出する外科的治療が行われます。

 

具体的には、患部に局所麻酔をかけ、電気メスなどで腫瘍を切り取ります。

 

日帰り手術で済む病院が多く、手術自体も30分〜1時間程度で終了します。

病院によっては、外来で手術を行うところもあります。

 

しかし、手術後に体調不良や吐き気症状が長く続く場合は、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

放置しても悪性化しない?

腫瘍には良性と悪性があり、ガンと呼ばれるのは悪性腫瘍です。

 

良性腫瘍にあたる尿道カルンクルは、ほとんど悪性化しません。

尿道カルンクルは、あくまで老化現象の1種と考えられています。

 

痛みや出血がひどくない限りは、特別な処置も行われません。


もし、尿道カルンクルを発症しても、慌てず、とりあえず様子をみましょう。

 

経過観察中に痛みや出血が収まった場合は、基本的にそのまま放置してかまいません。

 

ただし、痛み・出血の程度がひどい場合や、症状が長く続く場合は、尿道カルンクル以外の膀胱炎や腎盂腎炎などが疑われます。

 

いずれの場合も速やかな処置が必要であるため、症状に不安がある場合は、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

 

まとめ:尿道カルンクル

ここまで尿道カルンクルについてお伝えしてきました。

尿道カルンクルの要点を以下にまとめます。

 

  • 尿道口カルンクルは閉経後の女性にできやすい良性腫瘍
  • 尿道口カルンクルの原因は解明されていないが、女性ホルモンの減少や尿道の炎症に原因があると考えられている
  • 尿道口カルンクルの治療は基本的に経過観察か軟膏を塗る程度だが、痛みなどが深刻な場合は外科手術もあり得る
  • 尿道口カルンクルは腫瘍ではあるものの、悪性化することはほとんどない

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。