クラミジアとは?原因・症状・治療法を解説します!

クラミジアとは

クラミジアとは、若年の男女に多い性感染症の1つです。

クラミジア・トラコマチスという病原体が性行為などによって、粘膜に感染します。

感染しても無症状の場合が多いですが、治療が遅れると早産や流産、不妊の原因になります。
また、妊娠中にクラミジアに感染すると、出産時に産道から子供に感染する母子感染が起こる場合もあります。

クラミジアの症状

では、クラミジアではどのような症状がみられるのでしょうか。
ここからは、クラミジアの症状についてご紹介します。

性器クラミジア

性器クラミジアの症状は様々あるため、男女別で解説していきます。

男性の場合

男性の場合は、主に尿道に症状が現れます。

症状には、尿道の痒み・排尿痛・尿道から膿が出るなどがあります。
また、精巣上体の熱感や痛み、腫れなどが現れる場合もあります。

無症状もしくは軽度のケースが多いため、感染に気づかないことも珍しくありません。

しかし、放置すると症状の悪化、精巣の横にある精巣上体に炎症が起こる精巣上体炎や不妊を引き起こすリスクがあります。

精巣上体炎では、陰嚢(いんのう)の腫れや痛み、38℃以上の高熱、悪寒などの症状が現れます。

重症化すると太ももの付け根や下腹部にまで痛みが生じ、歩行困難になる場合があります。

女性の場合

女性の場合は、膣や子宮頚管(けいかん)に症状が現れます。

具体的な症状には、おりものの増加・不正出血・下腹部の痛み・排尿痛・性交痛などがあります。

女性は男性と比較すると症状が軽症である場合が多いですが、放置すると卵管炎や卵巣炎、骨盤腹膜炎などの病気を引き起こす可能性があります。

いずれも不妊や子宮外妊娠の原因になります。
また、出産時に子供が感染したり、男性と同様に他の感染症にかかるリスクがあります。

咽頭クラミジア

喉に症状が現れる咽頭クラミジアは男女問わず発症します。
具体的な症状は、喉や扁桃腺の腫れ・違和感、発熱、たんの絡みなどです。

一方で、無症状の場合が多く、たとえ症状が現れても風邪だと勘違いしてしまうケースは少なくありません。

クラミジアの原因について

では、なぜクラミジアに感染してしまうのでしょうか。

ここからは、クラミジアの原因について解説していきます。

性行為・キスによる感染

クラミジアの主な感染原因は性行為です。
性行為には、アナルセックスやオーラルセックスなども含まれます。

精液や膣分泌液、感染部位の粘膜に存在するクラミジアが、性器や喉などに接触することで感染します。

1度の性行為における感染率は約30~50%であるため、1度の性行為によって感染する可能性が高いです。

また、性行為だけでなく、キスもクラミジアに感染する原因の1つです。
通常のキスでは感染する可能性は低いがディープキスの場合は感染率が高くなります。

性行為・キス以外による感染

性行為やキスだけでなく、温泉などの公共浴場によって感染することもあります。
温泉などの公共浴場による感染リスクは低いですが、0とは言い切れません。

その他に、母子感染もよって感染することもあります。

クラミジアの治療について

クラミジアの主な治療方法は抗生物質の服用です。

中でもマクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系の抗生物質が多く処方されます。

一般的な服用期間は1日~1週間ですが、骨盤内や肝臓周辺にまで症状が広がった場合は3〜5日点滴による治療が行われます。
服用期間が終了すると、2週間後を目安に再検査を行います。

再検査で陰性が認められた場合、治療終了となります。

クラミジアは抗生物質が有効的ではあるものの、抗生物質に耐性を持つ耐性菌のケースもあります。
そのため、完治したかどうかを確認する再検査は非常に重要です。

クラミジアを放置して自然治癒する?

クラミジアが自然治癒することはありません。
しかし、風邪などの病気の治療で抗生物質を服用した際、クラミジアの細菌を消滅させる場合があります。

しかし、クラミジアの治療のために処方されたわけではないため、完全に治癒したとは言い切れません。

そのため、治癒したかのように思えたとしても細菌が体内に残っており、放置することで悪化する可能性があります。

このことから、クラミジアに心当たりがある場合は早めに医療機関を受診し、検査を行うことが重要です。

クラミジアの潜伏期間について

クラミジアの潜伏期間は1~3週間です。

どのくらいの期間で治るの?

多くの方が、1週間前後の抗生物質の服用によって治ります。
しかし、個人差があるため、治るまでに2〜4週間の期間を要することもあります。

クラミジアは再発するの?

クラミジアは1度完治すれば再発することはありません。

しかし、パートナーが治療をしていない場合は性行為によって再感染する可能性があります。
また、不特定多数の異性との性行為もクラミジアの再感染リスクを高めます。

再感染を防ぐために、パートナーと一緒に治療をする、不特定多数の異性と性行為をしないことが大切です。

クラミジアの検査について

男性の場合は泌尿器科、女性の場合は婦人科、咽頭感染の場合は耳鼻咽頭科。性感染の場合は患部から体液を接種、もしくは採尿しクラミジアの有無を調べます。

当院では結果判定までに7日程度の時間を要します。

また当院では血液による抗体検査は施行しておりません。

 

コンドームを付けていたのに、クラミジアを発症する?

コンドームの着用はクラミジアの予防法としてもっとも効果的です。
しかし、コンドームを着用していたとしてもクラミジアに感染する場合があります。

男性器が勃起する前にコンドームを着用することはなく、挿入時にのみ着用すれば良いと考えている方が多くいます。

しかし、コンドームを着用する前に性器同士や口の接触があった場合、クラミジアは感染します。

そのため、性行為の際は最初から最後までコンドームを着用して行うことが重要です。

クラミジアと不妊症の関係について

クラミジアに感染すると、不妊症のリスクが高まります。

男性の場合は尿道から感染してそのまま放置していると、精巣上体にまで感染が広がる可能性があります。
精巣上体は、精巣で作られた精子を精管に送る役割を担っています。

クラミジアの感染が精巣上体にまで広がると精管が塞がり、射精をしても中に精子がいない無精子症になるリスクがあります。

女性の場合はクラミジアの感染が卵管や子宮内膜に広がることで、卵管障害や着床障害など不妊の原因に繋がります。

まとめ:クラミジアについて

今回は、クラミジアについてご紹介しました。
要点は以下の通りです。

 

・クラミジアは若年の男女に多い性感染症であるが、無症状もしくは軽症のケースが多いため感染に気づきにくい

・クラミジアの主な感染原因は性行為であるが、キスや公共浴場の使用によって感染する可能性がある

・クラミジアの主な治療法は1日~1週間の抗生物質の服用

・性器クラミジアの検査は男性の場合に尿、女性の場合に膣分泌液、咽頭クラミジアの検査はうがい液やぬぐい液の採取を行う

・クラミジアに感染すると、不妊症のリスクが高まる

 

これらの情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。