尿検査でわかること

タンパク質(PRO)
タンパク質がでる。これは腎臓病の疑いがあります。
検査する場合には、寝る前におしっこをして、次の朝起きてすぐのおしっこを調べるのが理想です。健康な人でも激しい運動や、厳しい寒さの影響で一時的にでる場合もあります。
ケトン体(KET)
栄養を充分にとれていない時、ケトン体がでます。
食物中の脂質が肝臓で代謝されるときにできるのがケトン体。栄養が充分でないと脂質をエネルギーにするためケトン体が増え、おしっこにでてきます。
ブドウ糖(GLU)
ブドウ糖がでた場合には、糖尿病の疑いがあります。
食後2時間ぐらいたったおしっこで、ブドウ糖がでているかどうかを調べます。健康な人のおしっこにもブドウ糖がでることもありますので、そんな時は、血液を調べて確認します。
ウロビリノーゲン(URO)
ウロビリノーゲンが大量にでた。肝臓に障害がある疑いがあります。
ウロビリノーゲンはビリルビンが変化したもの。健康な人のおしっこにも少量は含まれていますが、大量にでた場合には肝臓に障害があることが考えられます。
潜血(OB)
おしっこに血液が含まれると腎臓や尿路が悪いというサインです。
たくさん含まれた時は肉眼でも赤く見えますが、わずかな時は潜血といい、試験紙で調べられます。生理前後のおしっこは、特に潜血が含まれやすいので、きちんと話して検査を受けましょう。
ビリルビン(BIL)
ビリルビンがでたら肝臓疾患や胆管閉塞の疑いがあります。
ビリルビンは寿命のつきた赤血球からつくられたもの。肝臓に障害があったり、胆管が詰まっているとビリルビンがおしっこにでてくるのです。
白血球(WBC)
白血球が現れたら、腎臓や尿路に炎症があります。
おしっこに現れた白血球は、腎臓や尿路の炎症を知らせるサインです。炎症は、細菌による感染、尿路の腫瘍や結石、またアレルギーや薬などが原因で起こります。
pH
おしっこが酸性かアルカリ性かを示します。普通は弱酸性です。
食べ物や運動でも変化します。体に余分な酸やアルカリがあれば外にだして一定の状態を保とうとします。繰返し調べると何かの病気で体のバランスが崩れていることが分かります。
細菌尿(NIT)
細菌尿は尿路感染症のサインです。
健康なひとの膀胱にあるおしっこは無菌状態です。細菌の数が著しくふえた場合を細菌尿といいます。亜硝酸塩の検査をして調べます。
比重(SG)
おしっこの濃さを表わします。
おしっこの中に溶けている物質の割合が比重です。おしっこの量が少なく、比重も低い場合は腎臓の機能が低下し異常があると考えられます。
アルブミン(ALB)
たんぱく質の1つ。おしっこにアルブミンが出始めると腎臓病になる可能性があります。
糖尿病性腎症の早期発見マーカーとして注目されています。最近は高血圧症の患者さんにも高い割合でおしっこにアルブミンが出ることが注目されてます。
クレアチニン
おしっこが濃いか薄いかを表します。
おしっこには毎日ほぼ同じ量のクレアチニンが出ます(約1日1グラム)。水分をたくさん取ると、薄いおしっこになるので、1回のおしっこであまりクレアチニンが出ないといわれてます。
尿タンパク/クレアチニン比(P/C比)
より正確な1日あたりの推定たんぱく量を意味します。
おしっこは運動量や水分量によって濃かったり、薄かったりして、正確なタンパク質の量を測定できず、腎臓病の患者さんを見逃すことがあります。P/C比はクレアチニンで割るので、いつでもより正確な尿タンパク量が分かります。
尿アルブミン/クレアチニン比(A/C比)
糖尿病性腎症の早期発見や治療に役立ちます。
糖尿病性腎症は、進行してからでないと自覚症状が表れません。A/C比を測れば、糖尿病性腎症の早期診断の基準となる「微量アルブミン尿(30〜299mg/g)」が出ているかどうかを知ることができます。

検尿は中間尿で・・・おしっこの出始めと終わりを除いて、途中のおしっこ(中間尿)だけを採ると正しい結果が得られます。